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Low-E複層ガラスや内窓は高性能。でも「何でもできる窓」ではありません

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Low-E複層ガラスや内窓は高性能。でも「何でもできる窓」ではありません

Low-E複層ガラスや内窓は高性能。でも「何でもできる窓」ではありません

2026/10/26

断熱・UVカット・飛散防止。それぞれの性能は分けて考えましょう

 

こんにちは、Rossiです。

最近の住宅では、Low-E複層ガラスを採用した窓がすっかり一般的になりました。

さらに最近では、2枚のガラスの間にある中空層へアルゴンガスを封入し、断熱性能をさらに高めたLow-E複層ガラスも多く使われています。

また、既存住宅の断熱対策として「内窓」を設置するご家庭も増えています。

どちらも、とても優れたものです。

特に窓の断熱性能を高めるという点では、大きな効果が期待できます。

実は私自身も、自宅に内窓を設置しています。

ですから今回は、

「Low-E複層ガラスなんて意味がない」

とか、

「内窓よりフィルムの方がいい」

という話ではありません。

むしろ逆です。

良いものだから、私自身も使っています。

ただ、一つだけ気をつけていただきたいことがあります。

それは、

「高性能な窓」=「すべての性能が高い窓」

ではないということです。

 

1.最近のLow-E複層ガラスは、かなり高性能です

Low-E複層ガラスは、2枚のガラスの間に中空層を設け、さらにLow-E膜と呼ばれる特殊な金属膜を使用することで、断熱性能や遮熱性能を高めたガラスです。

冬は室内の熱を外へ逃がしにくくする。

仕様によっては、夏の日射熱が室内へ入ることも抑える。

さらに最近では、中空層に空気ではなくアルゴンガスを封入した製品も一般的になっています。

アルゴンガスは空気より熱を伝えにくいため、複層ガラスの断熱性能をさらに高めることができます。

住宅用の窓ガラスは、ひと昔前と比べればかなり高性能になりました。

これは間違いありません。

ただし、ここで大切なのは、

「何に対して高性能なのか」

ということです。

アルゴンガスを入れる目的も、主として断熱性能を高めるためです。

アルゴンガスが入っているから、UVカット性能や飛散防止性能まで高くなるわけではありません。

性能は、それぞれ分けて考える必要があります。

 

2.Low-E複層ガラスでも、紫外線は入ってきます

Low-E複層ガラスにもUVカット効果があります。

ここは誤解のないようにしておきたいところです。

住宅で一般的に使用されているLow-E複層ガラスでも、紫外線カット率が60~80%程度の仕様があります。

例えばLIXILが公表しているアルゴンガス入りLow-E複層ガラスでは、仕様によって紫外線カット率が62%、69%、80%などとなっています。

言い換えれば、

紫外線透過率は約38%、31%、20%。

Low-E複層ガラスでも、仕様によっては紫外線の2~4割程度が室内へ入ってくることになります。

これはLow-E複層ガラスの性能が悪いという意味ではありません。

そもそもLow-E複層ガラスの大きな役割は、窓の断熱性能や遮熱性能を高めることだからです。

一方、一般的な窓ガラスフィルムでは、紫外線を99%以上カットできる製品が数多くあります。

さらにUV対策を重視する場合には、高領域UVカットフィルムという選択肢もあります。

高領域UVカットフィルムでは、一般的なUVカットフィルムと比較して、さらに広い波長領域の紫外線をカットすることができます。

つまり、

Low-E複層ガラスにもUVカット効果はある。

しかし、

「断熱性能に優れたガラスであること」と、
「UV対策を主目的とした製品であること」は別の話です。

家具や床材などの色あせ対策を重視する場合には、「Low-E複層ガラスだから大丈夫」と考えるのではなく、どの程度のUVカット性能が必要なのかを考える必要があります。

 

3.複層ガラスだから「飛散防止」になるわけではありません

ここも意外と誤解されやすいところです。

複層ガラスは、ガラスが2枚あります。

そのため、

「ガラスが二重なんだから、割れても安全なのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、一般的なLow-E複層ガラスであること自体に、破損したガラス片を保持する飛散防止性能があるわけではありません。

2枚のガラスがあっても、それぞれが通常の板ガラスであれば、破損した際にはガラス片が発生します。

もちろん、合わせガラスを使用した複層ガラスなどは別です。

大切なのは、「複層ガラスだから」ではなく、

「どのようなガラスで構成されているのか」を見ることです。

断熱性能と飛散防止性能は、別の性能です。

 

4.内窓も、とても優れた方法です

既存住宅の断熱性能を高める方法として、内窓は非常に有効な選択肢です。

既存窓の内側にもう一つ窓を設けることで、外窓と内窓との間に大きな空気層ができます。

さらに内窓側にLow-E複層ガラスなどを使用すれば、窓まわりの断熱性能を大きく改善することができます。

そして先ほど書いた通り、

私の自宅にも内窓があります。

「内窓はいいですよ」と言いながら、自分の家には付いていない――ではありません(笑)。

ちゃんと付けています。

実際のわが家の内窓工事は、LIXILリフォームネットにも施工事例として掲載されています。

Rossi宅の内窓施工事例はこちら(LIXILリフォームネット)

私は実際に使ったうえで、内窓は優れた断熱対策だと思っています。

 

5.でも、わが家の内窓にはフィルムも貼っています

ここからが今回、一番お伝えしたかったところです。

わが家では、内窓を設置したあと、そのガラスに高領域UVカットフィルム「アンフェイド90」を施工しています。

理由は単純です。

内窓の断熱性能は評価している。

でも、私が求めるUVカット性能については、さらに補いたかったからです。

一般的な窓ガラスフィルムでもUVを99%以上カットすることが可能ですが、アンフェイド90は、それよりさらに広い波長領域までUVをカットすることを目的とした高領域UVカットフィルムです。

また、アンフェイド90にはガラス飛散防止性能もあります。

そこでわが家では、

断熱性能 → 内窓

高領域UVカット性能 → アンフェイド90

ガラス飛散防止性能 → アンフェイド90

と、それぞれの得意な性能を組み合わせています。

ちなみに、このフィルム施工では足立区のガラス飛散防止対策に関する助成制度も利用させていただきました。

施工業者は……

高伸プランニングです(笑)。

自宅ですから当然ですが。

なお、本記事への掲載については、お施主様から撮影・掲載許可をいただいております(笑)。

 

6.「内窓か、フィルムか」ではありません

窓についてご相談を受けていると、

「内窓とフィルム、どちらがいいですか?」

と聞かれることがあります。

でも私は、必ずしも二者択一で考える必要はないと思っています。

断熱性能を大きく改善したいのであれば、内窓が適している場合があります。

UV対策を強化したいのであれば、フィルムが適している場合があります。

ガラス飛散防止が目的なら、そのための対策を考える。

防犯性能が必要なら、また別の方法を考える。

一つの製品ですべてを解決する必要はありません。

それぞれの得意なところを組み合わせればいいのです。

実際、わが家ではそうしています。

 

7.「高性能」という言葉を、一度分解してみる

Low-E複層ガラスは高性能です。

アルゴンガス入りのLow-E複層ガラスなら、さらに高い断熱性能を持つものもあります。

内窓も優れた製品です。

でも、「高性能だから、断熱も、UVも、飛散防止も、防犯も、全部大丈夫」とは限りません。

何に対して高性能なのか。

その窓に何を求めているのか。

そこを分けて考えることが大切です。

これは窓ガラスフィルムでも同じです。

遮熱性能が高いフィルムだからといって、すべての窓にその製品が最適とは限りません。

断熱性能を高めたいからといって、必ずフィルムが最善とも限りません。

「内窓か、フィルムか」ではなく、その窓に何が必要なのか。

必要であれば、それぞれの得意なところを組み合わせる。

わが家の「内窓+高領域UVカットフィルム」も、その一例です。

窓に何か対策をするときは、製品から考えるのではなく、

「何を改善したいのか」から考えてみてください。

私は、その方がずっと合理的だと思っています。

 

-Rossi

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住所 : 東京都足立区千住仲町19−2 ホワイトハイム 303
電話番号 : 03-5284-7680


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