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UVカットフィルムは意味がない? ―「99%カット」の数字だけでは分からないこと

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UVカットフィルムは意味がない? ―「99%カット」の数字だけでは分からないこと

UVカットフィルムは意味がない? ―「99%カット」の数字だけでは分からないこと

2026/09/30

こんにちは、Rossiです。

今回は「意味ない?」シリーズ。

テーマは、UVカットフィルムです。

窓ガラスフィルムの中でも、紫外線対策は比較的分かりやすい目的の一つです。

多くの製品が「UVカット率99%」をうたっています。

ところが、こんな疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「最近の窓ガラスは、もともと紫外線をカットしているんじゃないの?」

「UVカットフィルムを貼ったのに、家具や床が日焼けするのはなぜ?」

「そもそも、99%カットって本当なの?」

今回は、そんな疑問について考えてみたいと思います。

 

1.もともと80%カットしているのに、99%にする意味はある?

現在の住宅では、Low-E複層ガラスが広く使われています。

例えば、住宅用として一般的なLow-Eガラス「アクアグリーン」。

ガラス構成にもよりますが、UVカット率が約80%となる仕様があります。

これを99%にするために、わざわざフィルムを貼る必要があるのでしょうか。

80%と99%。

数字だけを見ると、19ポイントの違いです。

しかし、ここは少し見方を変えてみましょう。

カット率ではなく、透過率で考えるのです。

UVカット率

UV透過率

80%

20%

99%

1%

80%カットのガラスでは、紫外線の20%が透過します。

一方、99%カットなら透過するのは1%です。

20 ÷ 1 = 20

つまり、同じ測定条件で比較すれば、室内に入る紫外線の量は20分の1になる計算です。

「80%を99%にするだけ」と考えるのと、「紫外線の透過量を20分の1にする」と考えるのでは、印象がずいぶん違いませんか。

なお、ここでいう99%はフィルム施工後の窓全体のカット率を想定しています。フィルム単体の性能値と混同しないようにしたいところです。

 

2.UVカット率99%なら、すべての紫外線を防げる?

実は、そうとは限りません。

一般的なUVカットフィルムは、紫外線の全領域をカバーしているわけではありません。

ここで、傘を想像してみてください。

雨をほとんど通さない傘でも、傘からはみ出した部分は濡れてしまいます。

UVカットフィルムも、これと似ています。

「どれだけ遮るか」と「どこまで遮るか」は、別の話なのです。

高領域UVカットフィルムは、一般的なUVカットフィルムと比較して、いわば「傘」が大きい製品です。

より広い範囲の紫外線を遮ることで、紫外線対策の幅を広げます。

ただし、高領域UVカットフィルムでも、すべての紫外線を完全に遮断できるとは限りません。

一般的なUVカットフィルムと高領域UVカットフィルムの違いについては、当社ホームページの「高領域UVカットフィルム」で詳しくご説明しています。

 

3.UVカットフィルムを貼っても、家具や床は日焼けする?

ここは誤解されやすいところです。

紫外線は、家具や内装材の退色・劣化を引き起こす重要な要因です。

しかし、唯一の原因ではありません。

可視光線や熱、酸素、湿度なども、材料によっては変色や劣化に関係します。

例えば、紫外線をほとんど遮断しても、可視光線によって退色が進む材料があります。

また、熱によって劣化が促進される場合もあります。

つまり、

UVカット率99%は、退色防止率99%という意味ではありません。

ここを混同してしまうと、施工後に「UVカットフィルムを貼ったのに日焼けした。意味がなかった」と感じることになりかねません。

UVカットフィルムは、紫外線による影響を軽減するための製品です。

家具や内装材の退色・劣化を完全に防ぐ製品ではないのです。

 

4.では、UVカットフィルムは意味がないのか?

私は、そうは思いません。

紫外線が退色や劣化の重要な原因である以上、その透過量を大幅に減らすことには意味があります。

ただし、すべての窓に必要だとも考えていません。

既存ガラスのUVカット性能が高ければ、追加施工による効果は限定的になる場合があります。

また、紫外線以外の要因が大きい場合には、UVカットフィルムだけで期待する結果が得られるとは限りません。

大切なのは、何を守りたいのか、そして現在の窓がどの程度の性能を持っているのかを確認することです。

そのうえで、一般的なUVカットフィルムで十分なのか、高領域UVカットフィルムが必要なのか、あるいはフィルムを貼る必要がないのかを考えます。

 

まとめ ―「99%」の先を考える

UVカットフィルムを選ぶ際には、二つの視点が必要です。

「どれだけ遮るか」と「どこまで遮るか」。

そして、もう一つ。

「何を、どの程度守りたいのか」。

紫外線を遮る性能と、家具や内装材の退色を防ぐ効果は、同じものではありません。

UVカットフィルムには確かな役割があります。しかし、その効果にも限界があります。

だからこそ、数字だけで判断せず、目的に合った製品を選びたいものです。

その窓に、フィルムは必要ですか。

 

-Rossi

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