防犯フィルムは意味ない?そう思われる理由を現場から考えてみました
2026/08/31
「防犯フィルムって、本当に意味があるんですか?」
現地調査の際、このようなご質問をいただくことがあります。
インターネットでも「防犯フィルム 意味ない」という検索を見かけますが、35年以上この仕事に携わってきた立場からすると、その多くは防犯フィルムそのものではなく、防犯に対する誤解から生まれているように感じます。
今回は、現場でよく耳にする内容をもとに、「なぜ防犯フィルムは意味がないと思われてしまうのか」をお話ししたいと思います。
理由① 「防犯仕様の窓」だと思っている
現地調査で意外と多いのが、こんなお話です。
「網入りガラスだから防犯も大丈夫ですよね。」
「強化ガラスだから割られにくいですよね。」
「内窓を付けたので防犯対策にもなっていますよね。」
どれも丈夫そうな印象がありますし、そのように思われるのも自然なことです。
しかし、これらの製品は本来、防犯を目的として開発されたものではありません。
- 網入りガラスは防火のため
- 強化ガラスは安全性向上のため
- 複層ガラスや内窓は断熱・結露対策のため
それぞれに大切な役割がありますが、防犯性能とは目的が異なります。
理由② 「ガラスは結局割れるから意味がない」と思っている
防犯フィルムは、ガラスを絶対に割れなくする製品ではありません。
強い衝撃を加えればガラスは割れます。
では、何のために貼るのでしょうか。
目的は、ガラスを破って侵入するまでの時間を長くすることです。
ガラスが割れても簡単に穴が開きにくくなることで、侵入に時間が掛かります。
空き巣は時間を嫌うと言われています。
その「あと少し時間が掛かる」という状況が、防犯フィルムの役割なのです。
理由③ 防犯フィルムにも寿命があります
防犯フィルムも工業製品です。
紫外線や熱、湿度などの影響を受けながら長期間使用されるため、永久に性能を維持できるものではありません。
日本ウィンドウフィルム工業会では、「貼り替え指針」として約10年を一つの目安としています。
ただし、これは一律に10年で交換しなければならないという意味ではありません。
実際には窓の方位や室内環境によって劣化の進み方は異なり、当社でも10~15年程度そのままご使用いただいているケースは数多くあります。
理由④ 保証期間と耐用年数は別のお話です
ここも誤解されやすいポイントです。
CPマーク付き防犯フィルムのメーカー保証は、各社とも3年間となっています。
「3年しか持たないのですか?」と聞かれることもありますが、そういう意味ではありません。
この保証は、侵入盗を防ぐことを保証しているものではなく、製品や施工後の状態に関するメーカー保証です。
一方で、実際に使用できる年数については、貼り付け環境や使用条件によって大きく変わります。
つまり、保証期間と耐用年数は、まったく別のお話なのです。
「意味がない」のではなく、「役割」が違う
防犯フィルムは万能ではありません。
貼れば絶対に侵入されない、という製品でもありません。
しかし、「防犯仕様のガラス」と勘違いされていたり、「割れるなら意味がない」と考えられてしまったりすることで、本来の役割が正しく伝わっていないケースを現場では数多く見てきました。
防犯とは、「絶対に侵入させない」ことではなく、侵入しにくい環境をつくることです。
その考え方をご理解いただいたうえで、防犯ガラスやCPマーク付き防犯フィルムなど、ご自宅に合った防犯対策を選んでいただければと思います。
----------------------------------------------------------------------
高伸プランニング株式会社
住所 :
東京都足立区千住仲町19−2 ホワイトハイム 303
電話番号 :
03-5284-7680
東京の住まいを窓から守る。防犯性能と施工条件を考えたフィルムをご提案します。
----------------------------------------------------------------------

