新築の高性能窓でも暑い。遮熱フィルムの前に考えたいこと
2026/07/08
こんにちは、Rossiです。
最近の新築住宅では、断熱性や省エネ性能に優れた高性能な窓ガラスが多く使われています。
Low-E複層ガラス、アルゴンガス入り複層ガラス、樹脂サッシ。
ひと昔前の住宅窓と比べれば、窓そのものの性能は大きく進化しました。
それでも現地調査では、
「新築なのに暑い」
「西日がきつい」
「エアコンを入れても窓際が落ち着かない」
「遮熱フィルムを貼れば、もっと涼しくなりますか?」
というご相談をいただきます。
これは決しておかしな話ではありません。
窓が高性能になっても、南面や西面の大きな窓、吹き抜け、庇の少ない窓などでは、強い日差しそのものを不快に感じることがあります。
ただし、ここで「暑いなら、さらに強い遮熱フィルムを貼りましょう」とすぐ結論づけないことが大切です。
高性能窓には、すでに窓側の役割があります
最近のLow-E複層ガラスは、断熱だけでなく、日射熱を抑える働きも持っています。
特に日射遮蔽型のLow-E複層ガラスでは、ガラス自体が光や熱を反射・吸収しながら、室内へ入る日射をコントロールしています。
そこへさらに反射の強い遮熱フィルムを重ねると、ガラスの種類や方角、窓の大きさ、影の入り方、室内側のカーテン条件などによっては、熱割れリスクを慎重に検討しなければなりません。
もちろん、Low-E複層ガラスだからすべて施工不可、ということではありません。
しかし以前のように、
「暑い窓には、とりあえず遮熱フィルム」
と単純には考えにくい時代になっています。
当社では、窓の性能を確認せずに遮熱フィルムをおすすめすることはしていません。
「暑い」には、熱だけでなく眩しさも混ざっています
窓際で感じる不快感は、日射熱だけが原因とは限りません。
強い日差し、床や壁の照り返し、白く眩しい外光。
こうした可視光の強さが、体感としての「暑そう」「落ち着かない」「目が疲れる」につながっていることもあります。
そこで、遮熱性能をさらに強く重ねるのではなく、可視光を少し抑えて、眩しさや視覚的な暑苦しさを和らげるという考え方があります。
たとえば3Mのニュートラル50のようなフィルムは、可視光を適度に抑えながら、遮蔽係数も約0.7という性能を持っています。
日射を大きく跳ね返すシルバー系フィルムとは違い、室内の明るさを極端に変えずに、光の強さを一段穏やかにする。
「暑さをゼロにする」ためではなく、窓際の不快感を整えるための選択肢です。
特に、ご主人から「とにかく西日が眩しくて暑い」と言われるような窓では、遮熱性能だけではなく、眩しさをどう抑えるかまで含めて考えた方が、納得感のある提案になることがあります。
では、フィルムで何を足せるのでしょうか
高性能なLow-E複層ガラスに対して、フィルムができることは遮熱だけではありません。
眩しさを抑える。
視線を整える。
飛散防止性能を加える。
そして、もう一つ大きいのが紫外線対策です。
日射遮蔽型のLow-E複層ガラスは、暑さ対策としては非常に優秀です。
ただし、紫外線まで完全に止めているわけではありません。
たとえばアクアグリーン系のガラスでは、300〜380nmの紫外線を約17%透過するデータがあります。
一方、高領域UVカットフィルムでは、この範囲の紫外線透過率を0.01%程度まで抑えられる製品があります。
つまり、高性能窓に対してフィルムが足せる価値は、まだ残っています。
暑さ対策は窓がかなり担っている。
でも、床や家具、カーテン、内装材の日焼け対策は、フィルムでさらに補える。
ここに、今の住宅窓に対するフィルムの役割があると考えています。
まだお家が新しいなら、UV対策は今のうちです
紫外線による色あせは、進んでから元に戻すことができません。
床の色が抜けてから。
カーテンが傷んでから。
ソファや家具の一部だけが焼けてから。
その時に対策しても、予防にはなりません。
現地調査では、UVチェックカードやUV測定器を使って、現在の窓を通してどの程度の紫外線が残っているかをご確認いただくことがあります。
実際に見ていただくと、多くのお客様が驚かれます。
高性能な窓だから、すべての光や紫外線を止めていると思われがちです。
でも、窓が得意なことと、フィルムが補えることは、必ずしも同じではありません。
まだお家が新しいなら、UV対策をするなら今のうちです。
遮熱を重ねる前に、その窓に必要なことを考える
新築の高性能窓でも、暑さを感じることはあります。
その悩みを軽く見るつもりはありません。
ただし、暑いからといって、いつでも強い遮熱フィルムを重ねればよいわけでもありません。
窓がすでに持っている性能。
ガラスの構成。
方角や日射条件。
眩しさ、紫外線、視線、飛散防止など、実際に困っていること。
それらを確認したうえで、その窓にまだ足りない性能だけをフィルムで補う。
高伸プランニングでは、窓ガラスフィルムを「とにかく貼るもの」ではなく、窓まわりを安全に整えるための選択肢として考えています。
遮熱を優先すべき窓もあります。
眩しさを整える方がよい窓もあります。
そして、紫外線対策が最も意味を持つ窓もあります。
新しい家の窓だからこそ、まずは今付いているガラスの性能を見ながら、一緒に考えていきましょう。
— Rossi
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高伸プランニング株式会社
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東京にてフィルムで効率的に遮熱
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